中古車情報誌などを見ているとよく目にする「過走行車」という言葉。
読んで字のごとく『たくさん走りすぎている車』であることはわかりますが、どのくらいの車をそう呼ぶのでしょうか?
一般的に車の走行距離の基準は、1年/1万kmと言われています。
ですのでそれよりもたくさん走っている車が、「過走行車」ということになります。
過走行車とは
1年/1万km以上のペースで走っている走行過多の車のこと
基準より多く走っている過走行車は、中古車査定ではマイナス評価になり減額されます。逆に基準より少なく走っている車はプラス評価になります。
現在のところ1年1万kmが基準の走行距離中古車を買うときや、逆に手放すときに気になるのが走行距離だろう。もちろんクルマというのは走ってこそのものだけに、走行距離が増えていくこと自体は問題ではない。
そこで気になるのは過走行。つまり基準よりも走りすぎているから壊れやすいとか、安くしか下取ってもらえないのではないか、ということだ。
その気持ちはよくわかるけど、そもそも基準ってどんなものなのだろうか。昔からいわれるのは、1年あたり1万kmだ。その昔はクルマの寿命は10年/10万kmと言われていたので、これが根拠になっているのだろう。
1年をさらに12カ月で割ると、月に800kmぐらい。サンデードライバーだとクリアするのは難しい数字かもしれない。そうなると妥当性はあるだろうし、中古車店に取材に行くと今でも年間1万kmというを基準にしていることは多い。
引用元:carviewニュース「【今さら聞けない】中古車で良く耳にする「過走行車」とはどんな距離のクルマ?」
最近は車の性能もあがり、昔のように10年/10万kmで寿命ということはありません。走行距離もそうですが、年数による寿命もだいぶ長くなってきていると感じています。
実際に15~20年以上前の車を何台も乗ってきましたが、経年によるトラブルなどで大きな問題があったことはありませんでした。ちょっとした故障などはもちろんありましたが、それは10年未満の車でも起こりうるようなものばかりでした。
時代の流れや技術の進歩とともに、こういった基準も見直すべきだというのは同感です。
このニュース記事では、
という記述がありますが、実際には素人がソレを判断することは難しいと思います。
“ソレ”といいうのは、シャッキリ感や程度の良し悪しのことです。感覚的なことですので、経験がものをいう世界だと思います。
素人でも見分けられるようにするためには、わかりやすい判断基準というものが必要になります。そういった観点から見ると、走行距離や年数という数値が基準としてはわかりやすいのだろうなと思います。
ただ、今の基準はすこし厳しすぎる状況になっていますので、時代の流れにあわせて基準を見直してもらえれば、中古車を購入する人にとっては、今よりも正確な判断基準が得られるようになります。
そして車を売る人にとっては、査定時のマイナス評価を今よりも減らせる可能性が高まります。今は10年/10万kmを超えると急に買取価格がダウンするような状況ですので、長く大切に乗られてきた車にとっては基準の見直しは大きなメリットになるでしょう。
ユーザーにとっても業界にとってもメリットになるようなことですので、業界の方々には見直しを検討していただければと思います。
以上、中古車で良く目にする「過走行車」とは、いったいどんな距離のクルマ?でした。