管理人の愛車売却体験談【第2弾】
前回は、はじめて買った車を売却したときの話をしましたが、今回は2台目の車を売却したときの話をしたいと思います。
時代としてはインターネットが普及し始めたあたりで、僕の家ではちょうどダイヤルアップからISDNに切り替えた頃ですね。
やはり一括査定などはまだない時代でしたが、ちょっと変わった方法で愛車を高く売ることができた、という話になります。
2台目の愛車
はじめての車で事故をしてしまい専門店で売却したあと、もう手元にはない車と改造費のローンだけが残りました…。
お金がなかった僕は、ディーラーで働いていた知り合いから下取り車を横流ししてもらい、格安で2台目の車をゲットしました。
値段は8万円(乗り出し価格)
車検がほとんど残っていなかったので、車検だけ通してもらってすぐに購入しました。
この頃の僕は、ローライダーに興味が向いていました。
ローライダーは本場LAなどのウェストサイドでは、安い車を高級車のように見せられないか?という目的で、お金のない若者たちがカスタムしたことがきっかけで生まれたと言われています。(諸説あるかもです)
フルサイズのアメ車のほかに、輸出仕様車のある日本車のコンパクトカーをベースにしたカスタムも流行っていました。
ちょうど僕が買った車もベース車として利用できる車だったため、走り屋から一転してローライダーへの道を歩みはじめました。
ローライダーに転向
最初のカスタムは、ホイールとローダウンでした。
友人がホイールを買い換えるということで、それまで付けていたホイールを安く譲ってもらうことができました。たしか5万円だったかな、メッキのスポークホイールでした。
次に手を付けたのがカーオーディオです。
高校時代にバイト先の先輩の影響でカーオーディオの魅力にハマっていたこともあり、走り屋時代には叶わなかったオーディオカスタムに取り組みました。
デッキやスピーカーを交換して、サブウーハーといわれる重低音を鳴らすスピーカーも取り付けました。
サブウーハーの魅力は体感した人にしかわからないと思いますが、一度体感したら病みつきになってしまう人が続出!な定番カスタムです♪
そのサブウーハーのBOXは自作しました。お金がなかったのもありますが、自分で木材を加工して作るのが楽しそうだったからです。
このときは安いアンプしか買えなかったので、BOX側で周波数を制御できるようにバンドパスボックスを作りました。
この状態でしばらく乗っていましたが、意を決して大きなカスタムをすることにしました。
カスタム費用は100万円
ローライダーといえば、ハイドロ!といってもいいほど、無くてはならないカスタムです。
ハイドロというのは、油圧で制御するサスシステムで専用のポンプとバッテリーを搭載することで、車高の上げ下げを自由自在におこなうことができるものです。
車がピョンピョン跳ねているのを見たことがある人もいると思いますが、あれもハイドロで動いています。ホッピングという技ですね。
お値段は50万~60万円くらいだったかな。どうせローンを組むのなら…と、ついでにオールペン(全塗装)とファントムトップもお願いして、100万円のローンを組みました。
ファントムトップというのは、オープンカーに見えるように屋根に幌のような布を貼るカスタムで、「ファントム=偽」ということで実際には屋根は開きませんが、開きそうに見えるというカスタムです。
この車はけっこう有名になり、遠方にも噂が広がっていました。好きなようにイジって楽しんでいたら、勝手に有名になって鼻高々みたいな感じでしたね。
チームを作って仲間たちといろんな所に遊びに行きました。いい思い出です。
そんな愛車とお別れのときがやってきました。
専門店で買取を断られた
最初の車とその改造費のローンに加えて、ローライダーのカスタム費100万円のローン。多重ローンがたたってお金がピンチになってしまったんです…。
ちょっと考えればわかることですが、やっぱりそんなにたくさんのローンは払えませんでした。
それで仕方なく車を手放すことにしたのですが…カスタムカー専門店で買取を断られてしまいました。
そのお店は国産コンパクトカーなどのカスタムカーを扱っている中古車専門店で、友人も数名働いていた地元の行きつけのショップでした。
僕の車をカスタムしたのは別のショップですが、社長さんとも仲がよかったので買取ってもらえないというのは、ちょっとショックでした…。
買取を断られた理由は、「車自体の価値がまったくない」ということと「カスタム費用に見合った金額が出せない」ということでした。
たしかにもともと車検代込みで8万円で買った車です、価値がないのは知っていました。でもカスタムの価値は…?本当に値段が付かないの?
カスタム&チューニングカーは専門店で売却!というのが前回に学んだセオリーだったため、どうしようか悩んでいると、ショップからある提案を持ちかけられました。
委託販売してみたら?
買取ることはできないけど、委託販売なら協力してくれるとのこと。
委託販売とは、売る場所を提供してもらう変わりに、売れたときに手数料を支払うという仕組みです。手数料は何%や何万円といった感じで決めます。
僕はその提案を受け、委託販売してみることにしました。
車は僕のものですので、売値は自分で決めることになります。
ここは専門店ですので、それを求めた人が勝手に買いに来てくれるお店です。ですので価格は強気でいけると思いました。何より自分の車(カスタム)に自信がありました。
ということで、「車代+カスタム費用」で出してみました。これで売れれば損はありません。
・・・数日後・・・
まったく売れる気配がありませんでした。
社長さんにもうちょっと値段を下げてみれば?と言われ、仕方なく少し値下げすることに。
それでもまだ売れません。
ローンの支払いも迫ってるし、そろそろ売れてくれないとマズイ状況になってきました。
委託販売で売約成立
う~ん、どうしたものか。
人気もあるし、カッコいいし、売れても良さそうなものですが、売れません。
まぁ答えは簡単でした、売値が高かったということです。
欲張りすぎていました。
オーナーとしては、愛情やお金をかけただけ高く売りたいと思うのは当然ですが、価値観は人それぞれです。親バカみたいなものですね。
そこからさらに値段を下げたところ、あっというまに売れてしまいました。
実は狙っていた人がいて、「もうちょっと安かったら…」と悩んでいたんだそうです。
値下げして最初の販売価格からは安くなりましたが、結果的には納得のいく値段で売ることができました。
最初のベース車としての値段からしてみたら、ありえない金額で売れたことになります。買取拒否だったことを考えれば、完全勝利!といえると思います。
まとめ
カスタムや改造は自己満足的な部分が大きいので、好き勝手にイジった車が高く売れるというのは、普通ではむずかしいこと。ましてや車の価値が低い場合はなおさらです。
ですが、欲しい人を見つけることができれば、相応の値段で売ることが可能になります。
このときは委託販売ということで手数料を払いましたが、代わりに売買契約や書類の手続きなどはすべて代行してもらうことができました。
一括査定を利用すれば、マッチングも手続きもすべてひっくるめて高く売るための条件が整います。まったく便利な時代になりました。
みなさんも納得できる金額で売却するために、最低限一括査定は利用するようにしましょう。